『死後に見た風景』 彼は余程わたしを憎んでいたのだろう だからあんなふうに 辛そうに泣いているのだ 『そこにいると信じていた』 追いかけてくる足音が 途絶えてしまったのはいつだっただろう 明るい陽射しのような あの笑い声が途絶えてしまったのは ああなぜだ 思い出せない 『You are...』 いつか誰かに恋をしても この気持ちだけは忘れないでいたい 愛でも恋でもなく あなたという気持ち 『元通りにしたい』 何より強いと信じていた想いに ひび割れを見つけた 欠片はどこに落ちていますか 『夢の中にさえいない』 君がいないなんてあまりにもありえない これからはどうやって 現実と幻想を見分ければいいのだろう 『音を破る色』 せめぎ合う言の葉が奏でる沈黙の静寂 それを破るのはあなたの瞳の その色であってほしいの 『噂』 そんなものくだらない! と言って 笑い飛ばしてほしかったのに 『笑い嘲笑い微笑い』 あなたは最後まで笑っていたから 何も感じてはいないのだと 勝手に思い込んでいた 馬鹿なわたしをもう一度笑って 『道案内失踪中』 あたたかくて大きな手はいつも私を導いてくれたのに 冷たくなった手を握っても もう握りかえしてはくれなかった ねえ 教えてよ 私はこれから どこへ行けばいいの 『いたい』 ぐちゃぐちゃになったあなたの前で 久々の再会なのに どうしても私はあなたの名を呼べなかった ねえ本当にあれは あなただったの? |