『灰色の翼』 空に 憧れて 空を 焦れて 涙する 君は その小さな背中の 灰色の翼に どうして気付かないんだろう 『堕ちた子らの』 愛し愛されていた時は過ぎ 僕らは 崩れていく足元を 黙って見てる それはどこか 君の眼差しに似て どうか止めてと 大声で叫ぶ 翼は折れて 痛みは果てもなく 僕らは逃げ方を知らない ただぼんやりと 前を見てるだけさ 『My mother』 泣きつかれた夜に あなたは歌を歌ってくれた その優しい手で撫でて 額にキスを落としてくれた 泣きつかれた夜に あなたは歌を歌ってくれた あの歌の歌詞を 思い出せないでいる あなたの歌声を 思い出せないでいる 『SALOME』 狂おしいほどの 愛しさに身をゆだね 黒蝶(アゲハ)は舞うの 想いを込めて いとおしいほどの 狂気に身をゆだね 罪だと知っているけど 止められないの 愛情と妄執の 境目は曖昧で アナタしか見ていないのに アナタは見ていないのに いとおしいほどの 狂気 に 襲われて。 『私の存在に気付いて』 その腕をとり その隣を歩く そんな夢をあと幾度見れば あなたは 私を かえりみてくれるのだろう 『ぬくもりのおもいで』 あなたの笑顔は もう思い出せないけど あなたの声は もう思い出せないけど あなたを好きだった あのころのときめきと温もりは まだこの胸が 覚えてる 『無い』 カミサマなんていない たとえいたって救ってなんかくれない テンシなんていない たとえいたって得なんかない 永遠なんて求めない 永遠なんてありえない ありえないなんてありえない 堂々巡り なにも終わらない つらくなんてない 『紅くて痛いけど繋ぐ』 固い固い固い 壁を壊したのは君 紅い紅い紅い 傷をつけたのは君 痛い痛い痛い この傷を癒せるのは君 繋ぐ結ぶ繋ぐ 絆は最初からズタズタ 紅い紅い紅い この傷を癒せるのは君 『指の隙間から』 指の隙間から 零れ落ちていく砂を 幸せにたとえてる きみはただの被害妄想 指の隙間から 零れ落ちていく砂を 哀しみにたとえてる きみはただの偽善者 指の隙間から 零れ落ちていく砂を 自分にたとえてる きみはただのリアリスト 指の隙間から 零れ落ちていく砂を ただ見つめている きみは哀しいひと 『これからも大丈夫』 私はあなたを 何も知らず 解らず あなたは私を 何も知らず 解らず だけど 私たちは それでも今まで 寄り添って生きてきた |