『回避』 忘れることも 水に流すことも 二人して できないのなら 別れましょう ここで 滅びてしまう前に 『忠告』 つまらない いさかいに 身を投じ つまらない 犠牲者に なるよりは マシな生き方 探せるでしょう? 『砂の城』 壊れるのを怖れて 触れずにいたら 波にさらわれて 崩れてしまった 今はもう 跡形もなく 『no title』 あいしています と言ったのはカレ にくんでいます と言ったのはアタシ ここでおわかれ と知ったのはフタリ 『泣く鳥』 オンナノコがひとり 泣きながら 囀る鳥を見上げて 泣かないで と言った オトコノコがひとり 泣きながら 泣いているオンナノコに 泣かないで と言った 鳥がいっぴき 泣きながら 泣いているふたりに 鳴かないで と言った 『逸らす』 瞳、逸らさないで 僕の笑顔 ちゃんと目に焼き付けて 瞳、逸らさないで 君の笑顔 ちゃんと焼き付けさせて 瞳、逸らさないで 次に会えるときまで 忘れたりしないように 『哀願』 さよならとは言わないから 必ず帰ってきてね また会えるよねとすがりはしないから 必ず戻ってきてね ここで この場所で いつまでも待っているから 必ず帰ってきてね どんなに泣いても どんなに辛くても いつまでも待っているから 必ず戻ってきてね 『そんな気分』 黄金色の陽射しが あんまり気持ちいいもんだから 相手もいないのに 好きだーーー! って叫んだ 実は 初恋もまだなんだけど、ね 『愛吟』 この蒼い大地に 留まることを許されず 青い空へと 堕ちてく鳥は どんな気持ちで 何を唄うの 『ゆく』 溶けてゆくよ ふたり あついの すべて 溶けてゆくよ ふたり 混じりあって どこまでもゆこう ふたりなら きっと うちゅうの果てさえ ユメじゃない |