『RUN』 傷ついた翼が なぜだかひどく もどかしくて 鋭い痛み抱いたまま 走ってたよね あのころ 『うつろいゆくもの』 消えゆくものを 留めておこうと この手 伸ばして 触れた瞬間 穢れ 汚れて 弾けて 消えた 『I HAVE』 躊躇って 何も持たないままでいるより 強欲に すべて掴んで抱えたせいで すべて失うほうが好き 『くるりころころ』 くるくるくるり かえでの実 ころころころり 石っころ くるくる狂り あたしはおどる ころころ殺り かれのくび 『もう大丈夫だよ』 もう大丈夫だよ だから 息を殺して 隠れるのをやめて はやくそこから 出てきたらいい そうしたら 抱きしめてあげるから 大きな声で 泣きなさい 『今ならばきっと聞ける』 逃げてばかりだったけど 今ならばきっと聞ける あなたはどこへゆくの どうしてわたしを連れてはゆけないの 『可哀相』 今更 可哀相とあなたが言うの 本当にそう思うなら あの人の変わりに はやくわたしにトドメを刺して そんな勇気もないのなら 哀しみも憎しみも 知らない瞳で わたしを見るのは止しなさい 『好きさ』 君が好きさ ああ否定はしないけど 言うつもりはなかったよ ずっとずっと最後まで 君が好きさ ああ否定はしないけど 彼のことが好きな 君の笑顔に惚れたのさ 君が好きさ ああ否定はしないけど 今までどおり 友達でいようよ ずっとずっと最後まで 『この世が夢幻ならば』 私たちはいつも 偽りの中に立っている それならば ここに在る すべてのものが 幻ではないのだと 一体誰が 証明できるだろう 『あなたが憎いと言って』 誰かを憎まねばならぬとしたら 私はあえて 笑ってみせよう |