『満たさなければ』


永らえた この命は
どう使えば満たされるの






















『だってそれは美しいのだ』


安っぽい偽者(ガラスダマ)なら
砕け散ってしまえばいいと思ったのに
その輝きから
まだ目を離せずにいる


























『黙秘による過去の保護』


言葉にすれば
三流映画みたく 安っぽくなってしまう
あの日の思いは 本当なのにね
永遠に口をつぐむしか
私たちにはできないのかな






















『罪の道』


この道を進むなら
振り返ってはいけません
振り返ってしまったら
二度と地上に戻れない
走りつづけて
止まらないで
振り返ってしまったら
アナタはあなたに会うでしょう
醜く果てた
あなたはアナタに会うでしょう


























『すすき』


ふわりと僕らが揺れるたび
風の鼻歌が夜空に響く
ふわりと彼らが揺れるたび
星の光が瞬いて
ふわりと皆で揺れるたび
月の兎が踊りだす


























『けれどそれが現実』


逢いたいと願うほど
遠ざかってしまう気がして
ただひたすらに 走り続けてた
あなたが望んだ希望とは
もしかしたら違っていたかもしれない



























『Mary』


愛も 哀も すべて 彼女は
自らの手で引き裂いた
もう傷つけないように
もう傷つかないように
愛も 哀も すべて 彼女は
自らの手で引き裂いた
痛みに歪んだそのカオは
聖母の笑みより美しかった


























『にんげん』


とまどい ためらい まちがえるから
ボクらは おろかな にんげんで
もとめて ほっして ゆがんでいくから
ぼくらは みにくい にんげんで
かなしみ にくしみ いきどおるから
ぼくらは たしかに にんげんで
それでも前へ進んで行くから
僕らは確かに生きている

























『心音』


今までに
恋したことがないわけじゃない
愛した人がいないわけじゃない
ただ ボクのココロが
理由なしにキミを求めてる


























『追う』


ゆっくりと一歩一歩進むアナタを
こんなに必死で追い駆けてるワタシは
滑稽なほど進んでいません
ゆっくりと一段一段のぼってくアナタを
こんなに必死で追い駆けてるワタシは
無様なほど進んでいません
それでも諦めないのは
アナタの背中がまだ見えるから
アナタの隣を歩きたいから